はじめに

CCST試験(Cisco Certified Support Technician)は、2023年12月12日から日本で開始された試験です。
今回は実際にCCST Networkingを受験した記録をもとに記事を作成しました。
- CCST試験に興味がある方
- 効果的な勉強法を知りたい方
- 試験難易度や合格率について知りたい方
この記事を参考にして、あなたもCCST試験の合格を目指していただければと思います。
試験概要
CCSTは、CCNA(Networking)やCyberOps Associate(Cybersecurity)認定を目指す上での第一歩として位置付けられています。
- 試験時間: 50分
- 受験料: 17,600円(税込)
- 試験実施方式: CBT(Computer-Based Testing)
- 出題形式: 選択形式、ドロップダウンリスト形式、ドラッグ&ドロップ形式
科目詳細
CCSTの試験はNetworking、Cybersecurity、IT Supportの3つがあります。
自分が受験する科目を間違えないようにしましょう。
科目 | 詳細 | 出題範囲 |
---|---|---|
Networking | ネットワーク通信を可能にするデバイス、メディア、プロトコルなど、ネットワークの動作や仕組みについての基本的な知識とスキルを実証します。CCNAを目指す上での第一歩として位置付けられています。 | CCST Networkingの出題範囲 |
Cybersecurity | セキュリティの原則、ネットワークセキュリティとエンドポイントセキュリティの概念、脆弱性評価とリスク管理、インシデント処理などのエントリレベルのサイバーセキュリティスキルを証明します。CyberOps Associate認定を目指す上での基礎となります。 | CCST Cybersecurityの出題範囲 |
IT Support (日本語での提供無し) | エントリレベルのITサポート業務に関する基本的な知識とスキルを証明します。キューおよび時間管理、ドキュメント作成、トラブルシューティング、エンドユーザーの支援、コンピューターの構成要素の管理、セキュリティの脅威についての基本的なスキルを実証します。 | CCST IT Supportの出題範囲 |
再受験ルール
- 2回目の受験は、前回の受験から1日(24時間)待つ必要があります。
- 3回目以降の受験は、前回の受験から2日間(48時間)待つ必要があります7。
CCSTは、CCNA(Networking)やCyberOps Associate(Cybersecurity)認定を目指す上での第一歩として位置付けられています。
\ 確実に合格したい方はこれで勉強しましょう /
試験内容と出題範囲

CCST試験では、以下の範囲から問題が出題されます。
- ネットワーク基礎
- OSI参照モデル、TCP/IPモデル
- IPアドレス、サブネット
- セキュリティの基本
- ファイアウォール、VPN
- セキュリティの脅威と対策
- ITサポートスキル
- トラブルシューティングの手法
合格率と難易度
合否は点数で評価されます。
1000点中700点以上で合格です。
合格率は公表されていませんが、エントリーレベルとはいえ一定の知識が必要です。しっかりと勉強すれば合格は十分可能です。
ネットワーク初学者は頑張らないと合格できません。しっかり勉強しましょう。
(初学者)公立の良い勉強法
ネットワークに従事している方であれば無勉強でも合格可能かと思います。
実際私はほぼ無勉強で挑みましたが900点以上で合格でした。
出題範囲の言葉を見て「フーン」となれば十分でしょう。
ただし初学者の場合はこうはならないと思うので以下の勉強法を使って確実に合格を目指しましょう。

各ステップを詳しく紹介します。
CICSO公式サイトで勉強
上で紹介した出題範囲は日本語ですが公式サイトでは英語で表記されています。
まずはこのあたりの用語を見ておきましょう。(内容は同じなので日本語Verでも十分です。)

PANって何ですか?パン?

Personal Area Networkみたいね、Bluetoothとかめっちゃ近距離のネットワークって考えるといいかも。

SFTPとか聞いたことが無いんですけど。

ないよね(笑)初めて知ったよ。
内容をパッと見てからCISCOのNetworking Academyで勉強します。
Networking、Cybersecurity、IT Supportとコースが分かれていますので注意してください。
Networkingのページはこちら
無料で登録できるCISCOのアカウントが必要です、取得方法は複数のサイトに掲載されているので調べてみましょう。

あとは、問題を解くだけですね!

いちいち翻訳が面倒だったけど内容はこれに近い問題が沢山出た記憶がある。
CCNAの教本で勉強
CCST向けの参考書は無いのででCCNAの本を使って勉強しましょう。
各プロトコルの内容までは覚えなくてもいいので、以下の章を重点的に学習して基礎を叩き込みます。
- ネットワークの基礎
- Ciscoルータの初期設定
- IPv6
- ネットワークアーキテクチャ
- セキュリティ機能
- ワイヤレスLAN


ここまでやったらCCNAを目指しても良さそうですね。

そうだね!まずはCCSTで勢いをつけてそのままCCNAまで取っちゃうのもおすすめかも。
Ping-tで勉強
最後のダメ押しでPing-tを使いましょう、無料で使える範囲、かつ上のCCNA教本で説明した章の部分で十分です。
詳しい設定方法などは聞かれないので用語と概念を覚えてください。
最後にもう一度出題範囲を見て、これまで出てこなかった用語があればその部分をインターネットを使って調べておきましょう。

これであなたも900点以上で合格です!
試験当日の流れ

あまり困ることもないかもしれませんが私の試験当日の流れと雰囲気を書いておきます。
会場の雰囲気
試験は指定されたテストセンターで受験です。全国各地にテストセンターはあるのでどこでも受験可能でしょう。
試験の進行と注意点
- 試験開始前に身分証明書の確認がありました。
- 事前に受験用のアカウントが必要です。テストセンターによって使用するアカウントが異なる場合があるので気を付けましょう。
- CCNAの試験は戻ったり再選択したりができない、という話を聞きますがCCSTの試験は戻ることも、進むことも再選択することも何でもできます、安心して解いていきましょう。
わたしの受けたテストセンターは2種類のうちどちらか、という案内が来ていました。
Cettiport
もしくはOdysseyになると思いますので、心配ならどちらのアカウントも取得しておきましょう。

結果と感想

合格発表の方法
試験終了後すぐに画面に結果が表示されます。無事合格することができました。
受験を終えての感想
CCST試験は基礎的な内容が多いですが、ネットワークやセキュリティの基本をしっかり理解しておく必要があります。
- ネットワークの基本(OSI参照モデル)
- Ciscoルータの初期設定
- IPv6
- ネットワークアーキテクチャ
- 無線LAN
- セキュリティ機能

これだけですか?

よく出てきたところはこんなものかな、あとは出題範囲に出てくる言葉を覚えておけばOKだと思うよ。
基本的に一つの項目から1問~2問しか出題されないので特化して覚えるというよりは広く浅く全体を覚えておくといいと思います。
まとめ
CCST試験はネットワーク分野の基礎を学ぶ絶好の機会です。この記事で紹介した勉強法や試験対策を参考に、ぜひ合格を目指してみてください。試験勉強を通じて得た知識は、必ずあなたのキャリアに役立つはずです。
- CCST試験概要や難易度について
- 効果的な勉強法と参考書
- 試験当日の流れと注意点
今後もIT資格や試験対策について有益な情報を発信していきますので、ぜひブログをチェックしてください!
また、CCSTじゃなくてCCNAを目指すんだ!という方はこちらの参考書がおすすめです。
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